高等教育の質的向上のために,GPA制度,CAP制の導入,単位の実質化等の方策はすでに多くの大学で実施されてきました。そうした方策を十分に機能させ,持続的に教育の質保証を推進するためには,IR(Institutional Research)機能を開発し,大学の教学支援を充実させることが有効です。
 大学の教学支援組織には,「学習支援」,「教育支援」,「教学評価」の3 部門が必要と考えられます。これらがバランス良く機能してはじめて,教学支援体制が整い,高等教育におけるPDCAサイクルが現実のものとなります。IR活動は,「学習支援」,「教育支援」に資するデータの提供も可能であり,教育の質保証を実現するうえできわめて強力なツールとなります。
 また,現在,大学には「グローバル人材の育成」が強く求められています。これに応じるためには,学生の英語力に関するアウトカム評価や,卒業生調査による大学教育の評価を実施し,その結果に基づいてカリキュラム改革につなげていくことが必要です。IRの整備が進むことで,そのような活動の実効性も高まります。
 この取組ではIRを基盤とした全国規模の大学評価コミュニティ育成をめざすとともに,各大学の教学支援体制のモデル化とその実現を目標としています。さらに,英語教育の卒業時までの経時的評価体制によるグローバル化への対応,卒業生調査を通じて大学教育の職業的レリバンス(大学教育を通じて身につける能力と社会で求められる能力のミスマッチ)の検証をおこないます。





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